魚眼、広角レンズにNRF-JPNフィルターの使用について2つの方法
撮影レンズの先端に光害カットNRF-JPNフィルターを取り付けて撮影した場合は、下記の図のように干渉フィルターの特性上画角が30度(入射角15度)を超えると効果が無くなります。これは標準レンズでは画角約40〜45度ありますので周辺では効果がありません。よってレンズの先端に取り付けた場合は準望遠以上(35oカメラレンズの場合は80o以上)のレンズを使用することをお薦めいたします。
この方法では、魚眼、広角レンズではNRF-JPNフィルターを使用することは不可能の状態です。よって、入射角15度以内の位置にこのフィルターを置くとNRF-JPNフィルターの効果があります。例えば魚眼、広角レンズに使用した場合は、後玉レンズ最周辺からフィルムに到達する入射角(フィルターに入る入射角)が約15度以内の場合には使用できると思います。しかし実際にはこの入射角約15度は、35oカメラレンズの場合はイメージサークルを全てカバーする事ではなく、NRF-JPNフィルターの効果が期待出来るのはフィルム上でφ30o位が限度です。
光映舎マルチシステム・アストロカメラS(6×7・6×9)は、レンズ後玉とフィルムの間にM82のNRF-JPNフィルターを入れることが出来ます。また、マルチシステム・アストロカメラLは、製作予定のM100−M82ステップリングを使用してM82のNRF-JPNフィルターを使用することができます。これによりNRF-JPNフィルターを広角系のレンズに使用することも理論上出来ることになります。しかし撮影範囲等によりどれだけ効果を期待できるかは解りません。
※上記の方法は実際にまだ行ったことがありません。近い内にテストしたいと思います。
※M82フィルターをお持ちであれば、いろいろなステップリングを使用することにより多くのレンズの前に取り付けることが出来ます。ステップリングは多くの種類がケンコー等のメーカーで製作されています。
下記写真は魚眼レンズにNRF-JPNフィルターを使用したテスト作例です。

上記のデータ
使用カメラ:光映舎マルチシステム・アストロカメラS(6×7・6×9)ニコンマウント
フィルター:NRF-JPN M82 フィルムの前にフィルターを装着
レンズ:AFニッコール 16oF2.8 開放20分露出
フィルム:コダックE100VS
レンズのフードカットを行わないためにフードによる周辺のケラレがあります。
もう一つの方法
もう一つの方法として、関東天文協会の神津牧場天文台にある76p反射赤道儀に採用した接眼部のリレー光学系を用いる方法があります。これはNRF-JPNフィルターに入る入射角は0度ですので理想的な方法です。しかし現在考えている方法ではレンズは12枚と多くなり撮影には必ずしも良い結果は望めないかも知れません。近い内にこれも完成させようと思いまのでご期待下さい。どのような製品が出来るかどうか今のところ解りません。光学系は全てそろっていますので試作だけは出来上がることと思います。
下図は光線入射角依存性を示したものです。

25〜30度程度になると全ての光害輝線で光害除去効果が無くなります。
レンズ先端に付けた場合の推奨画角は30度(入射角15度)以内程度です。
M82oフィルター ¥37,000
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