マイクロ広角レンズの全て

2.摺動パイプの脱着

製作者からのMWレンズお手入れ情報

'05/5/28

Kochan


本マイクロ広角レンズは基本的にドライバーなしで分解、お手入れができるすぐれものです。従って、撮影現場においてもちょっとした

不具合調整・修正、及び基本部品の交換などが手軽にできます。このためメンテナンスも簡便な作業ですみます。今回は本体の構造紹介

をかねて、メンテナンス時の取り扱いのコツなども含めご説明致します。本レンズは集光(結像)レンズボディーを中心にシリンダー(フォーカス、

ズーム)を装着、その上に摺動パイプ(フォーカス、ズーム)で包む構成となっています。ここでは、この両摺動部分の脱着に付いて

ご説明いたします。

・フォーカスパイプの取り外しにはまず、摺動堅さ調整ネジをゆるめて下さい。集光レンズボディーとズームパイプを左手の腹でしっかり握り右手と左手の親指でフォーカスパイプを押し伸ばします。この時、左に押しつけながら行うと、伸ばしきりから7mm手前のところで左に落ち込む部分があります。

・そのまま、左前方にだましだまし押し出して行けば、フォーカスパイプを引き抜くことができます。普段、フォーカス摺動を使用しているときに誤ってパイプを引き抜いてしまうことのないように少し堅めになっていますので、上記だましだまし(心持ち揺さぶりながら一気に引き抜くことのない様)が肝要です^^;

 

 

・フォーカスパイプとフォーカスシリンダーが分離された状態が左の写真です。フォーカスシリンダーの中には顕微鏡対物レンズが装着されてるのがわかります。パイプ分離作業ミスにより、引き抜けた反動でCCTVレンズをどこかにあててしまい破損することも考えられます。慣れるまでは先にCCTVレンズを取り外しておくことをお勧めします。

 

 

・ズームパイプの取り外し前記同様の要領でズームパイプもはずせます。ズーム引き抜きのガイド溝は10mmの所になっています。カメラにつけたままのズームパイプやフォーカスパイプの取り外しは絶対行わないで下さい。不可抗力の力がカメラに加わると、カメラのフランジや本体の破損を招くおそれがあります。

 

 

・パイプとシリンダーの結合

シリンダーにはネジが付いています。このネジの頭とパイプ内側の切り欠き部分を合わせて、先程の逆の過程で本体に収容します。フォーカスシリンダーには2mm、ズームシリンダーには3mmのネジが付いています。

 

 

 

 

 

  

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